民事信託法律&税務研修会

画像の説明

今日は司法書士の福田麻紀子先生と税理士の岡村英理子先生をお招きして、民事信託の法律・税務研修会を実施していただきました。当事務所の職員が全員参加し、とても充実した楽しい3時間でした。

画像の説明

福田先生には民事信託の基本をお話しいただきました。民事信託が物権行為と債権行為の混合形式であること、受託財産は強制執行の対象とならないことや、濫用事例、受託者の分別管理が重要であること、信託監督人制度等にも触れていただきました。印象に残ったのは、金融資産の分別管理の方法が難しく、きちっと分別管理できる口座の開設が難しい点ですね。
今まで4冊くらい民事信託の書籍を読みましたが、よくわからずモヤモヤしていましたが、こんなにすっきり理解できるとは思いませんでした。今後の業務にすぐに活かせる内容でした。

画像の説明
 
岡村先生には事例を基に民事信託における税務上の注意点をお話ししていただきました。父が、息子に土地を運用してもらうために民事信託を利用した事例で、更地に息子さんが受託者として借り入れを行ってマンションを建てて運用する事例です。信託を利用した場合は、不動産所得の損失(修繕等で損が出た場合)は損益通算できないし、青色申告の損失の繰越控除(3年間)も受けられないことが注意点ですね。あと、信託期間の途中で贈与した場合は、負担付贈与となり、不動産の減額評価が使えずに税の負担が重くなるので、贈与は避けるべきという点も要注意です。また、受託者は、委託者の確定申告とは別に、信託計算書を税務に提出する義務があり、お父さんが運用するよりも少し面倒な作業が必要となります。また、受託者の信託財産責任負担債務の無限責任についてや、農地について家族信託が利用できないこと、生産緑地の2022年問題にも触れていただきました。
 不慣れな職員にもわかりやすく解説して頂き、とても充実した研修会でした。

画像の説明
 
御両名とも、充実したレジュメと資料をご用意いただき、熱意をもってご指導頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
画像の説明
 
次回の応用編が今から楽しみです。無理言って申し訳ありませんが、宜しくお願いいたします。画像の説明
 
研修会の後は懇親会です。いつもの大関で乾杯です。懇親会もあっという間に時間が過ぎてお腹いっぱいです。先生方、長時間お付き合い頂きありがとうございました。

画像の説明

 

コメント


認証コード2584

コメントは管理者の承認後に表示されます。